
インド留学中にモルディブへ — 飛行機2時間の南国
バンガロールからモルディブは、デリーへ行くより近い距離にあります。留学中だけ手が届くこの南国を、費用・一人参加・英語の実践という観点から解説します。
最終更新日: 2026-08-08
結論: モルディブが「近い国」になるのは留学中だけ
「留学中の休みに何ができますか」— よくいただく質問です。答えのひとつがモルディブです。意外に思われるかもしれませんが、理由は単純で、バンガロールからモルディブは、インドの首都デリーへ行くより近いからです。
日本から行こうとすると、モルディブは「いつか行きたい場所」のままになりがちな国です。直行便がなく、費用も時間もかかります。ところがインドに住んでいる間だけ、同じ場所が週末の延長線上に入ってきます。留学の付属品というより、インドにいる期間にしか成立しない選択肢だと考えてください。
日本からは丸1日、バンガロールからは2時間
まず距離の話から。バンガロールからモルディブの首都マレまでは直線距離で約 1,000km、直行便で約2時間です。インド国内のデリー(約 1,700km・約3時間)より近いことになります。
一方、日本からマレへの直行便はありません。スリランカ・シンガポール・中東などでの乗り継ぎが必須で、乗り継ぎ時間を含めると片道 12〜15 時間、便の組み合わせによっては20時間近くかかります。航空券も往復で十数万円から、ハイシーズンには 20 万円を超えることも珍しくありません。
対してインド発の航空券は、往復 15,000〜30,000 ルピー(おおよそ2〜5万円)が目安です。IndiGo などがバンガロールから直行便を運航しています。同じ目的地に、桁がひとつ違う交通費で行ける— これがインド留学中にモルディブをすすめる最大の理由です。

費用 — 何にいくらかかるのか
かかるお金は、往復航空券・宿泊・現地ツアーの3つに分かれます。このうち総額を左右するのは宿泊で、リゾート島に泊まるかローカル島に泊まるかで何倍も変わります。人が暮らすローカル島には手頃なゲストハウスが並んでいます。
往復航空券
2〜5万円
バンガロール↔マレの直行便。往復 15,000〜30,000 ルピーが目安で、8〜12 週間前に取ると安くなります。
宿泊(ローカル島)
1泊 30〜150ドル
マーフシ島などのゲストハウスの相場です。水上コテージのリゾートは、安いものでも1泊7万円を超えます。
3泊4日の合計
10万円前後〜
航空券・宿泊・現地ツアーを合わせた目安。日本発のパッケージツアーは30万円以上が一般的です。
ローカル島に泊まる前提なら、3泊4日を10万円前後から組めます。日本発のパッケージツアーが 30 万円以上になることを思えば、この差はそのまま「インドにいる間だけ効く割引」だと考えていいと思います。
金額は目安としてご覧ください
航空券は時期と空席状況で大きく動き、為替の影響も受けます。乾季にあたる 11〜4 月ごろはベストシーズンで価格も上がりやすいため、手配する時点で必ず最新の価格を確認してください。留学全体の費用感については費用まとめにまとめています。
一人で行っても大丈夫か
結論から言えば、一人でも問題ありません。実際、単身で参加した留学生がいます。理由は3つあります。
ひとつは、島の観光がガイド付きのツアーで成り立っていること。マレ島の街歩きもボートツアーも現地のガイドが案内するので、段取りを自分で組む必要がありません。ふたつめは、首都マレが主要な見どころが徒歩10分圏内に収まる小さな島であること。迷子になりようがない規模です。
3 つめは、ボートツアーが他の旅行者との相乗りになること。実際に参加した留学生の回では、船に乗り合わせたのはバングラデシュから来た旅行者たちでした。一人で申し込んでも、船の上では自然と会話が始まります。

マレ島ツアー — 英語のガイドと歩く半日
モルディブに行くならぜひ入れてほしいのが、現地ガイドによる英語のマレ島ツアーです。朝10時にホテルで待ち合わせ、バイクで港へ向かい、そこから3時間ほど歩いて回ります。
最初に訪れたのはフィッシュマーケット。モルディブでは網漁が禁止されていて、魚はすべて一本釣りです。運が良ければマグロの解体を見せてもらえます。隣にはかつお節の市場もありました。かつお節はそのまま食べるのではなく、スープやカレーの出汁に使うそうです。この国は食料自給率がほぼゼロで、地元産と呼べるのはマグロとマンゴーくらい — こうした話は、ガイドがいなければ知らないまま通り過ぎていました。
そのあとは共和国広場、大統領オフィス、国会議事堂、1600 年代に建てられたサンゴ石のモスク「フクル・ミスキー」(世界遺産の暫定リスト登録)、約 5,000 人を収容できるイスラミックセンター、市民の憩いの場であるスルタン公園へ。すべて徒歩圏内です。



英語学習としてのマレ島ツアー
このツアーの価値は、観光そのものより英語を使い切らなければ成立しない半日である点にあります。説明はすべて英語で、質問しなければ通り過ぎるだけです。
参加した留学生は、ツアー後にガイドの行きつけのカフェへ連れて行ってもらい、モルディブの観光業や環境問題、政治、そして人生観について1時間半ほど英語で話し込んだそうです。渡航の半年前はほとんど話せなかったのが、インド留学 4ヶ月でここまで来た — 教室で覚えた英語を外に持ち出して初めて、自分の変化が見えます。教室の外で英語を使うことの意味は英語留学のリアルでも書いています。
シュノーケリング — サンドバンクと魚の群れ
もうひとつの目玉が、丸1日かけて海に出るボートツアーです。実際の行程はこう進みました。
- 9:00 ホテル出発。集合場所までは徒歩15分ほど
- 10:50 サンドバンクに到着。波で砂が積もってできた小島で、満潮と干潮で形が変わります
- 12:00 マーフシ島のレストランで昼食(ビュッフェ形式・ツアー代に込み)
- 13:00 シュノーケリング地点へ移動。途中でイルカの群れに遭遇
- 13:40 シュノーケリング開始。40分ほど海の中へ
- 15:20 出発した港へ帰着

シュノーケリングでは、スタッフが海に餌を投げ込んで魚を呼び寄せます。カラフルな魚が想像を超える数で集まってくる光景は、写真より実物のほうが確実に上でした。ライフジャケットと浮き輪があるので泳げなくても参加できますが、体力は思ったより消耗します。波に流されないよう足を動かし続け、海水を飲まないよう気を配る時間が 40 分続くためです。




行く前に知っておきたいこと
ビザと事前申告
日本国籍の方は事前のビザ申請が不要で、到着時に 30 日間の観光ビザが無料で発給されます。ただし到着の96時間前までに、オンラインサイト IMUGA で Traveller Declaration(旅行者申告書)を提出する必要があります。提出は無料です。復路の航空券と宿泊先の予約確認書も求められるため、手元に用意しておきましょう。インド側のビザ完全ガイドもあわせてご確認ください。
服装とお酒 — イスラム教の国であること
リゾート島の写真の印象とは違い、人が暮らすローカル島では肌の露出の少ない服装が求められます。水着で過ごせるのは「ビキニビーチ」と呼ばれる観光客向けの区画に限られます。羽織れる長袖を1枚持っておくと安心です。アルコールはローカル島では販売も持ち込みも禁止されています。
船酔いと持ち物
ボートツアーは片道50分ほど船に乗ります。前夜にしっかり寝ておく、朝食を軽くする、酔い止めを持っていく — この3つで大きく変わります。持ち物はタオル・着替え・日焼け止め・スマートフォンの防水ケースがあれば十分です。物価は高めで、お土産のTシャツが 3,000 円を超えることもあります。荷物全般については持ち物リストも参考にしてください。
留学の予定にどう組み込むか
3泊4日なので、週末を挟めば授業を休むのは1〜2日で済みます。学校の予定を見ながら行き先を決められるのは、まとまった期間その国に住んでいる留学中ならではです。留学生活そのものについてはバンガロール留学ガイドをご覧ください。
モルディブ旅行のよくある質問
01留学を何日休むことになりますか?▼
3泊4日で組むのが一般的です。週末を挟む日程にすれば、語学学校を休むのは1〜2日で済みます。
02泳げないのですが、シュノーケリングはできますか?▼
ライフジャケットと浮き輪があり、泳げない方でも参加できます。ただし波のある海で40分ほど浮いているので、想像より体力は使います。無理をせず早めに船へ戻る判断も大切です。
03一人でも参加できますか?▼
できます。マレ島の街歩きもボートツアーも現地のガイドが案内し、マレ島は主要スポットが徒歩圏内に集まっています。ボートツアーは他国からの旅行者と同乗する形なので、一人で参加してもその場で会話が生まれます。
04ビザは必要ですか?▼
日本国籍の方は事前申請が不要で、到着時に30日間の観光ビザが無料で発給されます。ただし到着の96時間前までに、入国管理当局のオンラインサイト IMUGA で「Traveller Declaration(旅行者申告書)」の提出が必要です。提出自体は無料です。
05現地でお酒は飲めますか?▼
モルディブはイスラム教の国で、ローカル島ではアルコールの販売も持ち込みも禁止されています。リゾート島やライセンスのあるボートでは提供されていますが、ローカル島に滞在する前提で考えてください。
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