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インドで働く日本人4人に聞いた、現地キャリアのリアル

人材紹介、飲食、コンサル、エンジニア。インドで働く4人の日本人に、そこへ至った経緯とその後のキャリアを聞きました。

最終更新日: 2026-08-03インタビュー・4名

インドで働く日本人は、どんな経緯でそこにたどり着いたのか。人材紹介、飲食、コンサル、エンジニア — 分野の異なる 4 人にお話をうかがいました。共通しているのは、誰も最初から「インドで働こう」と決めていたわけではないということです。

カヨリーナさん — 保健師から人材紹介、そしてメルカリへ

北海道函館市の出身。最初のキャリアは、東京の区役所で保健師として 2 年間働くところから始まりました。その後、出版、教育系の企業を経て、2016 年にインドへ渡ります。

社長と 2 人での立ち上げ

現地で就いたのは、立ち上げられて間もない日系の人材紹介会社での法人営業でした。社長と 2 名という体制で、組織そのものを作っていく側に回ります。整った会社に入るのとはまったく違う経験です。

2018 年に帰国し、現在は株式会社メルカリでマーケティングなどに従事。同社が 2022 年にインド開発拠点を開設したこともあり、2016 年から数えて約 10 年にわたってインドと関わり続けることになりそうだといいます。2024 年にはデジタルハリウッド大学で講義も行いました。

インドでの経験は帰国後にも効く

海外就職というと「そのまま現地に骨を埋める」イメージを持たれがちですが、実際には日本に戻ってキャリアを続ける方も多くいます。インドと関わった経験そのものが、帰国後の仕事で価値を持つ場面は少なくありません。

イトウさん — インドで役員、起業、そして年収1000万円へ

大学時代に公認会計士試験に失敗したあと、電車で偶然出会った人物から「海外へ行け」と言われたことがきっかけでインドへ。将来性のある国だという理由で選んだそうです。

英語が堪能でないまま就職、数ヶ月で役員に

現地の貿易関連会社に就職したときも、英語は堪能とは言えない状態でした。それでも結果を出していきます。浄水製品のデモでは自ら製品の水を飲んで安全性を示し、プール用の塩素製品では 8 歳の子どもにも安全であることを実演してみせました。こうした営業が評価され、入社から数ヶ月で役員に昇進。日本人としては異例の速さでした。同社には 2 年間勤務します。

起業、そして撤退

その後、飲食店向けのサービスを立ち上げて起業しますが、ビジネスは振るわず会社を閉じることになります。この時期にインド人女性との交際と別れも重なりました。順調な話ばかりではありません。

帰国後、エンジニアへの転身

日本に戻り、システムエンジニアリングサービス(SES)の企業に正社員として就職。インターネットが使えない現場での業務も経験しながら、3 年間で 3 つのプロジェクトを完遂しました。その後 IT ベンチャーへ転職。営業部長のオファーを受けながらも、あえて Web エンジニアの道を選びます。給与が低い時期が続きました。

現在は外資系企業でブリッジシステムエンジニアとして勤務。従業員 2 万人規模の企業で、入社時の年収 700 万円が、3 年後には 1000 万円に到達しました。インド関連の業務における専門性が評価された結果です。給与が安定するまでには、およそ 10 年かかったといいます。

技術と英語、そして異文化での経験が重なったときに何が起きるかの一例です。IT と留学の関係についてはインドでIT留学はどう?でも考察しています。

林下さん — 栄養士から、グルガオンの日本食レストランへ

26 歳。大学卒業後は日本の産婦人科で栄養士として働いていました。いとこのお姉さんがインド人と結婚しているという縁があり、バックパッカーとして 3 回インドを訪れた経験も、この国への距離を縮めていました。

現在はグルガオンの日本食レストラン「くふ楽」に勤務。本社は千葉県で、日本・インド・米国・カナダ・インドネシア・スリランカの 6 か国に展開し、インド国内には 6 店舗を構えています。

担当はランチメニューの開発と、インド人スタッフのマネジメント。栄養士としての専門性が、まったく違う環境で活きている形です。グルガオンには同世代の日本人が 20 人ほどおり、埼玉県人会のようなコミュニティもあるといいます。海外で働くうえで、こうしたつながりの存在は小さくありません。

原田さん — 社会人5年目でインドの人材会社へ

27 歳・社会人 5 年目。社会人 3 年目の頃から自分のキャリアについて考え始め、インドで働くという選択に至りました。現在はグルガオンの日系人材会社に勤務し、インド滞在は約 1 年になります。

生活を支えるアプリたち

インドでの日常は、驚くほどアプリで完結します。フードデリバリーの Zomato・Swiggy、生活必需品の即時配達 Blinkit、配車の Uber・Ola、家事や修理を頼める Urban Company — これらがあるおかげで、生活の利便性は日本と比べても遜色ありません。決済まわりの詳細はスマホ・通信・お金ガイドにまとめています。

不便に感じること

一方で厳しいのが気候です。グルガオンは夏場は 50℃、冬場は一桁台まで振れます。移動はメトロ、バス、オートリキシャが中心です。

原田さんが強調していたのは、英語の日常会話レベルは必須だということ。そして、異文化を受け入れる適応力が何より大切だという点でした。

4人に共通していたこと

グルガオンとバンガロールの違い

今回お話をうかがった方の多くはグルガオン(デリー近郊)で働いています。日系企業の集積地であり、就職先という観点では有力な選択肢です。

一方、留学先としておすすめしているのはバンガロールです。一年中 T シャツで過ごせる穏やかな気候(グルガオンの夏 50℃・冬一桁台とは対照的です)、インド随一とされる治安、そして IT 都市としての国際的な環境が理由です。詳しくはバンガロール留学ガイドをご覧ください。

バンガロールで英語を学び、そこから現地就職へ進んだ方の記録は佐藤さんの体験談にあります。就職の全体像はインド就職ガイド、プログラムの詳細は英語留学 × インド現地就職プログラムをどうぞ。ご相談はお問い合わせ・LINE から受け付けています。

インドで働くことのよくある質問

01未経験の分野に転職できますか?

実例があります。保健師から人材紹介会社の法人営業へ、産婦人科の栄養士から日本食レストランのメニュー開発へと、日本での職種と異なる仕事に就いた方々がいます。インドでは組織の立ち上げ期に関わる機会も多く、経験より意欲が評価される場面があります。

02インドで働くのに必要な英語力はどのくらいですか?

日常会話レベルは必須というのが、実際に現地で働く方の共通した見解です。ただし最初からビジネス英語が完璧だった方はおらず、働きながら伸ばしていくのが実態です。日系企業では日本語ができること自体も強みになります。

03インドで働いた後、日本に戻れますか?

戻れます。2年間のインド勤務を経て帰国し日本のIT企業に移った方、インドでの営業経験を土台に外資系企業でキャリアを築いた方がいます。インドと関わった経験そのものが、帰国後の仕事で専門性として評価される場面があります。

04グルガオンとバンガロール、どちらがいいですか?

就職先という観点ではグルガオン(デリー近郊)に日系企業が集積しています。一方、留学先としておすすめしているのはバンガロールです。一年中Tシャツで過ごせる気候、インド随一とされる治安、IT都市としての国際的な環境が理由です。グルガオンは夏50℃・冬一桁台と寒暖差が大きくなります。

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